2004年 12月 12日
○月○日 ねぶた祭りに合わせて、青森市にやって来た。この祭りに参加するためにだ。出来る事なら、衣装、小道具も全部そろえて参加しようと、昨日同宿した学生君と打ち合わせる。レンタルを発見したが、結構な値段だ。 ”その分を稼ぎましょう” と俺は提案した。アイデアはあった。もぐりのテキ屋をやるのだ。 学生君に、市内のスーパーを廻って貰い、清涼飲料水の市場調査を担当させ、俺は魚市場に向かった。大きな発砲スチロール箱の調達と、氷の依頼のためだ。一番難しかったのは、場所決めだ。地元のやくざと揉めるのは本意ではないし、 人通りが少なくても困る。悩んでもしかたがないと、度胸を決めて、メイン通りの交番の横に出店することにした。 スチロールの大箱をならべて水を入れ、氷の固まりを浮かべて、50円で仕入れたジュースを並べると、立派な飲み物屋さんが出来た。でも、胡散臭い。そこで、学生君の持ってたカメラ用の三脚を立てて、コウモリ傘をディスプレイしてみる。まだ、インチキ臭さは消えない。思いきって、近所のGパン屋さんに飛び込んだ。そこが、矢鱈とポップ広告を店頭に並べていたからだ。事情を正直に話して協力を要請すると、面白がって店長自らアレコレとポップ広告を描いてくれた。 出来上がりをコウモリ傘にぶら下げていくと、胡散臭さは消えサイケデリックな店の登場だ。 売り上げはそこそこあったが、儲けは一人当り2千円にもならなかった。でもいい。こっちがお金を払ってもいいくらい愉しい一日だったから。明日は祭りに参加しよう。レンタル代は食費からでも出せばいい。 彼は旅先でいつも新しいことにトライしてました。 目的は別のことなのにやることが愉しくて仕方ないって感じです。 きっと子供が新しい遊びを見つけた時のような表情をしていたのかも。 彼の瞳はいつも輝いていたんでしょうね・・・・
by chocora522
| 2004-12-12 23:26
| 日本一周の旅
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