感じる心・・・

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2004年 12月 09日

シンボリ牧場にて

○月○日
アンちゃんと呼ばれる生活が始まった。日高の新冠町にある牧場でだ。競走馬の牧場だ。競馬の事はよく分からないが、シンボリ牧場といえば、かなりの老舗らしい。浦河に大きな牧場があって、ここは仔馬を産ませる為の分場だ。馬20頭に人間5人の家族的なところが気に入った。ただ、条件は気に入らない。朝5時から夜10時まで働いて、日給3千円。
銀座だったら、高校生が4時間で稼ぐ金額だ。まあいい。家と食事には困らないわけだから。さて、早く寝ないと、起きられないぞ。初日から寝坊はしゃれにならない。

○月○日
アンちゃんとは、親しみを込めたニックネームだと思っていたが、北海道弁では、小僧というニュアンスだそうだ。場長や先輩は、俺の事を”小僧”と呼んでたわけだ。悔しい。悔しいけど仕方がない。何をやっても半人前だからだ。今日もまた、馬に頭を噛まれた。飛び上がるほど痛い。どうやれば、なついてくれるのだろう。

○月○日
殴られた。馬に、なついて貰おうと、こっそりニンジンをやっていたのが、発覚したからだ。
”お前は、馬糞の事だけ考えてりゃあいいんだよ”
焦っていたのだろう。殴られて冷静になれば、妊娠中の馬に勝手にえさを与えることが、如何に危険なことかよく分かる。いったい俺は何をやっているのだろう。
いつも無口で、けっして俺をアンちゃんと呼んだ事のない、アイヌのおじさんが声を掛けてくれた。
”まず、馬の顔を憶えてごらん。君は顔だけでは名前が分からないんだろう”
”・・・・・・”
”まず、自分が馬を好きにならなきゃならんのじゃないかね”
そうだ、一からやり直しだ。落ち込んでる場合じゃない。明日は朝一番に馬房入りしてやる。


この牧場で彼はまたいろんな経験をしたようです。
失敗しても、いつも前向きな彼の姿はいいですよね。
転んだら、またすぐ起き上がる・・・・
それが彼のいいところです。
だから、いろんなことに出会えるような気がしました。

by chocora522 | 2004-12-09 21:57 | 日本一周の旅


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